アジアのニュース

主に韓国や中国のニュースについて思ったことを書きます!

韓国大統領の中国訪問中の事件

最近、関係修復のために様々な取り組みをしている両国だが、この2国に関して大きなニュースが飛び込んできた。今後の2国の関係を揺るがすかもしれない大事件だ。

様々な問題のためにその関係が危ぶまれてきていたこの2国だが、先日韓国の大統領が中国を訪問したことによってそれも修復されつつあるのではないかと言われていた。ところが、この訪問中にちょっとした事件が起きてしまった。韓国大統領の訪問中の様子を許可を得て取材していた韓国人記者団を中国側の警備員が止めたことがきっかけとなった。

2度ほど止められたところで、両国の記者と警備員達の間で殴りあいが始まったのだ。そこで1人の韓国人記者が殴られて床に倒されてしまい、もみくちゃにされていたところに1人の警備員がその記者の顔を足で蹴った。その後、両国の記者と警備員はひき離されてなんとか事はおさまったものの、殴られた上に顔まで蹴られた記者の目の周囲は大きく腫れあがってしまっていた。蹴られたことによって目の周囲の骨を骨折してしまったというのだ。この時のシーンはカメラによって撮影されている。

これを受けて韓国側はすぐに遺憾の意を伝えている。さらに暴行の事実と調査、そして適切に対応することを求めたのである。暴行を加えた警備員については私設警備員であるか、北京市の公安なのかということがまだはっきりしていない。そのため、まずはそのあたりから確認をする必要がありそうだ。元々公安は市民に対しても外国人に対しても厳しい監視と処置をすることでも知られていることから、どちらであってもおかしくはない。

怪我をした記者は暴行がおさまった後でその場で応急措置をとられており、その後病院で適切な治療を受けていることがわかっている。ニュースを見る限りでは警備員側の1人が倒れている男性記者に対して足で蹴っているような場面がカメラにおさめられており、暴行の事実はあったという線が強いように感じる。さすがに訪問している大統領を追いかけている記者に対して暴行をふるうというのは前代未聞のことであり、国際問題となるとしても当然のことだ。

カメラにうつっているのは怪我をさせられた男性記者だけではなく、女性記者が英語で「殴らないで」や「私の体に触らないで」と言っている様子がうつっていた。これまでほんの少しずつ歩み寄りを見せていた両国の間にまたもや新たな亀裂が走らなければ良いが、そうもいかなさそうである。