日本と異なる韓国と中国のニュース番組について

海外に旅行に行った際に仲良くなった韓国人と中国人の友達が、お酒を飲みながら話している最中に話のネタとして自国のニュース番組について話をしてくれた時、その内容の違いに私はとても興味をひかれました。
韓国では大学入試が始まる頃になると警察が受験生たちを助ける内容のニュースがしょっちゅう流れるそうで、例えばその内容はというと、試験日当日に寝坊してしまった学生を警察が試験会場まで連れて行ってあげる場面や試験会場の交通整備や人々の誘導のシーンが取り上げられるのだそうです。
韓国人にとって警察官というのは素晴らしい仕事であり、人々にとってはヒーローのような存在であって、そんな彼ら警察官のことを取り上げるニュースが頻繁に流れているのだということです。
日本人の私からすると、韓国のそういったニュースは日本でたまに特集として組まれる警察を取り上げた番組のようだと感じました。そのことを話すと韓国人の友達は、それに似た番組ももちろんあって、毎週放送されているということを教えてくれました。
そもそも日本では警察が寝坊した受験生を試験会場まで連れて行ってくれるなんてことはありませんし、警察官がそこまで人気を集めているわけでもありませんから、お隣の国であっても違う部分があるのだなと感じました。日本も同じように警察の素晴らしい活躍について取り上げてもらえれば、もっともっと人々の意識がプラスの方向に変わるのになとも思いました。
一方、中国人の友達はというと、ニュースの内容というよりはニュース番組自体の面白さについて話してくれました。中国のニュース番組は日本のニュース番組と酷似していて、それが非常に面白いというのです。詳しく話を聞いてみると、日本のあるテレビ局のニュース番組と中国のあるニュース番組のセットやロゴマークなどが似ているようで、実際に彼が見せてくれたスマートフォンには、私もよく見るニュース番組にそっくりなセットやロゴマークが表示されていました。
他国の素晴らしい点を真似することにかけては世界一だと思うと、中国人の友達はお酒を飲みながら笑って言っていました。真似することに関して問題もあるでしょうが、私は真似されている事実を知って、むしろ嬉しい気持ちにすらなりました。素晴らしいと思うから真似をする・格好良いと思うから自分の国でも同じようなスタイルを取り入れたい。そのように思われる程に、日本のニュース番組はお洒落でスタイリッシュで取っつきやすく、しかも見やすいと彼は言ってくれたのです。
近い国同士だからこそ、私たちは良い面を互いに認め合いながら吸収しあえる関係を築いていきたいねと、笑いあいました。