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シンガポール経済はどうなる?

シンガポールの経済が減退傾向にあります。
2016年9月までのGDP成長率は、2015年に比べて1.7%の伸びとなりましたが、前年の伸び率が2.0%だったことから、景気が下降気味になっていることが分かります。
シンガポール経済は、輸出がメインとなっているために、他国の経済状況の影響を受けやすい国でもあります。
日米欧等の先進国は、成長ペースが過去を下回っていますし経済全体においても、成長率の低い期間が続いています。
シンガポールの貿易の主要国は中国も、近年は過剰設備の調整を理由として経済成長が低下していることから、シンガポール経済の輸出額も前年割れが予想されます。
また、シンガポール経済が低迷している理由に、長期化する資源安も挙げられます。
シンガポールは資源の大半を輸入に頼っています。
資源安は、サービス価格を下げる効果をもたらし、消費者の購買意欲を高めることができるなど経済に対するプラス要素は大きいです。
しかし、資源を安く輸入することで、シンガポール国内の資源開発業者にとっては、価格の引き下げを余儀なく行わなければならず、業績を伸ばすことができないという状況にあるのも事実です。
国内の小売業については、緩やかな上昇がみられますが、消費者の購買意欲はそれほど改善されているわけではないのが現状です。
住宅価格も1.5%減少していますし、集合住宅の空室率も9%ほどとなっています。
このことから、シンガポールの経済は今後も厳しい状況が続くとされています。
2017年は、こうした逆風に対する対策としてどのような案が出てくるのか注目したいと思います。